あるペンギンの国内近代建築めぐり

主に京都市を中心とする近代建築に関する調査・探訪の記録まとめ。

杉島法律特許(事) (4)

杉島法律特許(事) (1)

洛中ではあまり見ない形式の洋館である。和洋折衷スタイルなのだが、洋館部分がよく見る直方体タイル型のものではなく、ドイツ破風(はかま越屋根)を冠したものであり珍しい。外壁はモルタル仕上げでシンプルであり、当初のものと思われる窓の形状を見ても大正~昭和初期の住宅と見て間違いないだろう。

山内邸_2
京都の和洋折衷スタイルはこんな感じの直方体洋館部が付属するタイプが多い。


所在地:京都市中京区壺屋町(東洞院通)
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳

小杉英一邸 (3)

かなりの豪邸。和洋折衷ではなく、洋館部分のみで構成されていると思われる。高い位置に少数の窓を配置し、壁はシンプルにクリーム色のスタッコ仕上げで要塞のような印象を受ける。2階建てなのでかなり天井が高いと思われる。

所在地:京都市中京区天守町
竣 工:大正~昭和初期 
構 造:木造2階建て
設計者:京都あめりか屋
撮 影:2018年8月


理容青木 (5)

いかにも美容室といった造りの建物。1階部分を洋風にしている。モルタルを使い、石造りに見せかけている。開業当初はかなりモダンに見えたのだろう。

所在地:京都市中京区東竹屋町425
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月

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