あるペンギンの国内近代建築めぐり

主に京都市を中心とする近代建築に関する調査・探訪の記録まとめ。

2018年12月

たばこ店吉田 (1)

 近代化遺産の報告では、南西角にあると記載されており、外観からもここであったと推測される。2階部分には看板を取りつけるための跡のようなものが見える。

たばこ店吉田 (2)


 1階庇のアーチなど、レトロな要素はあるが、タバコ屋としてのカウンターらしきものが1階に見えないのが気になる。現在は廃業して個人住宅として運用されている?


所在地:京都市中京区上松屋町
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月

(2019.02.21追記)
Twitterのフォロワーさんから、この建物が解体されたことを示す画像をいただいたため、解体済としました。

図2
 (Googleストリートビューより)

 近代化遺産では「無表札」として報告されている一件。無表札は情報が少なすぎて特定が難しいが、今回は偶然煉瓦壁を発見できた。

図1
 (Googleストリートビューより)

 過去にさかのぼって、2009年のビューに映っている灰色の建物が「無表札」の本体ではないかと考えられる。現在は住宅が建ってしまっており確認ができない。駐車場から見える明らかに古い時代の煉瓦壁は、北側にあった三越呉服店の煉瓦壁ではないだろうか。

所在地:京都市中京区大恩寺町
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月

町田昭邸 (4)

町田昭邸 (7)

 和洋折衷スタイル。伝統的な町家と、直方体の洋館部分が重なっているバグのような形をしている。和洋折衷はよく見るが、ここまで座標が重なってしまっているタイプは結構珍しいかもしれない。

町田昭邸 (2)

主屋部分と洋館部分の接合部アップ。何度見てもバグのような形に見える。


所在地:京都市中京区下妙覚寺町
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月

中嶋医院 (1)

中嶋医院 (5)

 道路側に洋館部分が見える和洋折衷スタイル。洋館部分が控えめであり、個人病院というよりは先生の住宅という側面が強いように見える。普通に考えたら洋館部分が診療室だったのだろう。現在は廃業して個人の住宅になっていると思われる。

所在地:京都市中京区御池之町
竣 工:大正~昭和初期
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月



喜田英治郎邸 (2)

 家の正面側からではなく、裏側に回ると、石造り風の倉庫のような施設が見える。道路側に見えるように洋館を配置する和洋折衷スタイルはよく見るが、本件はそれの逆なので、蔵としての運用なのだろうか。2階上部に伸びたやたら高いパラペットがオシャレである。

所在地:京都市中京区冷泉町
竣 工:大正~昭和 
構 造:木造2階建て
設計者:不詳
撮 影:2018年8月


↑このページのトップヘ